2009年2月1日日曜日

NHKニュース:今年の花粉は去年の1.5倍!……一向に対策が打たれないのはなぜだ

さっきテレビを見ていたら、今年の花粉量は昨年の1.5倍にもなるという。全国の花粉病被害者は1200万人。どんどん増えている。ぜんそくで死ぬ人も年間数千人。加害者は特定できる。少数の山林保有者である。カネを儲けようと思って大規模に植えたスギ人工林が花粉の発生源となっている。なぜ集団訴訟が起こらないのか?

この問題についてはすでに触れた:
花粉症……戦後最悪の公害事件、いったい誰が責任をとるのだ?: "日本全国で花粉症に悩む人は1200万人で、さらに今後2−3倍に増える見込みだと いう。毎年ぜんそくで死亡する患者4000人のうち相当数の死者は花粉症が影響しているだろう。戦後最悪の公害事件と言っていい。原因ははっきりしてい て、スギ人工林が元凶だ。全国のスギ人工林の76%は民有林だという。よって加害者も特定できる。どうして集団訴訟が起こらないのだろう?"

日経:花粉症によるGDP押し下げ効果、3800億円

林野庁がスギ花粉対策の「誇張」を謝罪……アホか!

NHKクローズアップ現代;花粉症……どうも胡散臭い: "どうもおかしい。花粉症は戦後最悪の公害事件である。いかなる工場公害よりも国民に及ぼした被害の規模はかけ離れて大きい。でもいまだにその責任については追及されずに放置されている。花粉をまき散らす、民間の山林所有者が最大の責任を負うべき問題だ。今晩のクロ現は、それを「中国の責任だ」とか大衆受けする議論にすり替えて、問題の本質を誤魔化す。これはおかしい。"

最後のNHK番組が特に興味深い。お上の宣伝塔であるNHKとしては、農民とともに自民党の支持基盤の一つであるイナカの山林保有者(大資産家で、ほとんどが農家)の利益は最後まで守らねばならないと言うことなのだろう。あいつらは花粉症の被害を知りながらいまだにスギを植え続けている。自分たちは「エコ」の担い手だそうだ。ニッポンで「エコ」という場合、そのほとんどが既得権益集団のメシのタネを守る手段として利用されている。問題の焦点がどんどんずれていくなか、あいつらのおかげで国民の健康は確実に着々と蝕まれていくのだ。都市住民よ、もっと怒れ!

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

散人さんはいくら呼びかけてもしょうがないと思う。反中、反米、反北、反韓、反露、反豪もう精一杯で、なかなかイナカに怒る余裕がない。ニッポン人は忙しすぎる…

Unknown さんのコメント...

>反中、反米、反北、反韓、反露、反豪もう精一杯で

そう、これこそ、明治薩長政府以来のお上のお家芸。国民の不満を外敵を作り上げることで外向きに逸らすのです。平成の「征韓論」ですな。